多摩川競艇場はどんな競艇場?
ボートレース多摩川は東京都府中市にある競艇場です。
多摩川という名前ですが、河川そのものを使っている江戸川とは違い、淡水のプール型水面です。
BOAT RACE公式では、多摩川の水面を、
「日本一の静水面」
と紹介しています。
また、風の影響も比較的少なく、走りやすいため、選手が全速で攻めやすいことも特徴とされています。
ただし、
静かな水面=1号艇だけを買えばいい
ということではありません。
多摩川では選手がスピードを出して握りやすいため、
3号艇・4号艇のまくり
も重要になります。
BOAT LAB式では、
1号艇が逃げられるか
↓
センター勢に攻め手がいるか
↓
その攻めによって誰が残るか
↓
5号艇・6号艇まで展開が届くか
という流れで考えます。
多摩川競艇場の基本特徴
まずは多摩川の特徴を整理しておきましょう。
| 項目 | 多摩川の特徴 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都府中市 |
| 水質 | 淡水 |
| 干満差 | なし |
| 水面 | 広く、比較的穏やか |
| 1コース | 比較的信頼しやすい |
| 2コース | 差し中心 |
| 3コース | まくり・まくり差し |
| 4コース | まくり中心に注目 |
| 5コース | まくり差しが中心 |
| 6コース | 基本は2・3着候補 |
| 重視したい要素 | ST・モーター・展示・選手の地力 |
多摩川公式では、水質は淡水、水位差はなしとされています。
また、淡水ながら「握ったときに走りやすい」と選手から評価される水面であることも紹介されています。
「日本一の静水面」とは?
多摩川の大きな特徴が、
水面の穏やかさ
です。
公式では、ここ数十年間で大きな波が出たのは非常に少ないとされ、
「日本一の静水面」
というキャッチフレーズが使われています。
水面が穏やかなら、
選手は思い切って艇を握りやすくなります。
つまり、
選手の旋回力
モーターのパワー
スタート力
などが結果に反映されやすい水面と考えることができます。
BOAT LAB ANALYSIS|多摩川は「水面より地力」が出やすい
江戸川のように、
潮
風
波
によって大きく水面状態が変化する競艇場では、
水面対応力をかなり重視します。
一方、多摩川は比較的静かです。
そのため、
BOAT LABでは多摩川を、
特殊な水面を攻略する場
というより、
選手・モーター・ST・展示の能力比較をしやすい場
として考えます。
つまり、
多摩川では、
「この選手は荒れ水面が得意だから」
という評価より、
純粋にスタートできるか
モーターが動いているか
全速ターンできているか
の比重を上げます。
最新公式データから見る多摩川のコース別成績
BOAT RACE公式の最新3か月データでは、2026年6月1日〜8月31日のコース別入着率は次のとおりです。
| コース | 1着率 | 2着率 | 3着率 |
|---|---|---|---|
| 1コース | 55.6% | 15.3% | 9.1% |
| 2コース | 12.0% | 26.5% | 18.5% |
| 3コース | 12.3% | 23.1% | 18.2% |
| 4コース | 11.3% | 16.0% | 19.7% |
| 5コース | 6.7% | 13.3% | 18.1% |
| 6コース | 2.6% | 6.2% | 17.0% |
まず目につくのが、
1コース1着率55.6%
です。
前回分析した平和島よりも、
多摩川はインを評価しやすい
ことが数字からも分かります。
一方で、
3コース12.3%
4コース11.3%
と、
センター勢にも一定の1着があります。
つまり多摩川では、
インを基本線にしながら、強いセンター攻めがあるレースだけ崩す
という考え方が使いやすくなります。
枠なり進入を基本に考えやすい
最新公式データでは、
1号艇が1コースを取得した割合は、
99.6%
です。
2号艇の2コース取得率94.6%、
3号艇の3コース取得率92.1%と、
基本的には枠なりを前提に予想しやすいデータになっています。
もちろん、
前付けする選手がいれば話は別です。
しかし通常のレースでは、
進入変化を過剰に警戒するより、各コースのST・足比較へ時間を使いやすい
競艇場と言えます。
多摩川の1コースはどこまで信用できる?
最新3か月データでは、
1コースの1着率は、
55.6%
です。
さらに1コースが1着になった場合の決まり手は、
逃げ94.2%
です。
つまり多摩川では、
1号艇が勝つなら、
かなり素直に、
イン逃げ
という形になります。
だからといって1号艇を無条件に買わない
55%を超えているとはいえ、
逆に考えれば、
約4割以上は1コース以外が勝っています。
そのため、
1号艇=自動的に本命
とはしません。
見るべきなのは、
- 平均ST
- 今節ST
- 展示ST
- モーター
- 行き足
- 出足
- 周回展示
- 2〜4号艇とのST差
です。
特に多摩川は走りやすいため、
センター艇にスピードがある場合、
全速で握って攻める展開が生まれます。
1号艇を信頼しやすいパターン
例えば、
1号艇
平均ST 0.12
モーター○
展示ST 0.05
出足○
3号艇
平均ST 0.18
展示ST 0.17
展示△
4号艇
平均ST 0.19
展示ST 0.20
伸び△
なら、
1号艇に対して、
強く攻められるセンター艇が見当たりません。
この場合は、
多摩川の、
イン優位
という場の特徴と、
実際のデータが一致します。
BOAT LAB式では、
1号艇評価を上げます。
1号艇を疑いたいパターン
逆に、
1号艇
平均ST 0.18
展示ST 0.21
行き足△
3号艇
平均ST 0.11
展示ST 0.06
伸び○
4号艇
平均ST 0.09
展示ST 0.02
伸び◎
なら、
話が変わります。
多摩川は静水面なので、
3・4号艇も思い切って握りやすい。
そこへ、
実際のST差
展示の伸び
まで加わっています。
この場合は、
1号艇の危険度を上げます。
重要なのは、
多摩川だからイン
でも、
4号艇の展示がいいから4
でもありません。
複数のデータが同じ方向を示しているかです。
2号艇は差しを中心に考える
最新公式データでは、
2コースの1着率は、
12.0%
です。
しかし2着率は、
26.5%
あります。
さらに2コースが勝った場合、
決まり手は、
差し55.6%
が最も高くなっています。
つまり2号艇は、
1着だけではなく、
1号艇逃げからの2着候補
として非常に重要です。
2号艇を見るときは出足を重視
差しでは、
単純な直線の伸びだけでなく、
ターン後に艇が前へ押すか
が重要です。
例えば、
1号艇が逃げる
↓
2号艇が差す
↓
バックで2号艇が内から伸び返す
なら、
1-2
の形になります。
逆に、
2号艇の回り足が弱いと、
差しても3・4号艇に抜かれる可能性があります。
そのため、
2号艇では、
展示タイムだけでなく周回展示
を確認します。
関連記事:
第18号|2号艇の差しはいつ狙える?
多摩川では3号艇のまくりに注目
最新3か月では、
3コース1着率は、
12.3%
です。
そして3コースが1着した場合、
決まり手は、
まくり48.1%
まくり差し35.8%
となっています。
つまり3号艇を見るときは、
握って攻められるか
が非常に重要になります。
3号艇が攻め手になる条件
例えば、
1号艇
平均ST 0.16
2号艇
平均ST 0.19
3号艇
平均ST 0.09
だった場合。
3号艇がスリットから前へ出れば、
2号艇を叩き、
1号艇まで攻める可能性があります。
ここで多摩川の、
握りやすい静水面
という特徴が効いてきます。
選手が全速で攻められるなら、
3号艇のまくりを考えやすくなります。
ただし、
平均STだけでなく、
展示ST
行き足
伸び
まで確認します。
関連記事:
第19号|3号艇のまくりはいつ狙える?
3号艇が攻めると4・5号艇にも展開ができる
ここからがBOAT LAB式です。
3号艇が攻める。
↓
1・2号艇が対応する。
↓
4号艇が3号艇の攻めに乗る。
↓
さらに5号艇へ展開が開く。
という流れがあります。
つまり、
3号艇を本命にするかどうか
だけを見るのではありません。
3号艇が、
レースを動かす艇
になる可能性を考えます。
4号艇はまくりを中心に確認する
最新3か月では、
4コース1着率は、
11.3%
です。
さらに4コース1着時の決まり手では、
まくり50.0%
が最多です。
多摩川の4号艇では、
まず、
カドからスリット優位を作れるか
を見ます。
4号艇を見るなら3号艇を必ず確認
これは平和島と同じです。
例えば、
4号艇
平均ST 0.08
展示ST 0.01
伸び◎
でも、
3号艇
平均ST 0.09
展示ST 0.02
伸び◎
なら、
3号艇が壁になる可能性があります。
4号艇が簡単に攻められるとは限りません。
反対に、
3号艇
平均ST 0.20
展示ST 0.23
伸び△
4号艇
平均ST 0.09
展示ST 0.03
伸び◎
なら、
4号艇の攻めをかなり考えやすくなります。
この場合、
4まくり
だけでなく、
その外にいる、
5号艇
まで確認します。
関連記事:
第16号|4号艇のカドまくりはいつ狙える?
多摩川の5号艇はまくり差しが中心
ここは非常に重要です。
最新公式データでは、
5コース1着時の決まり手のうち、
まくり差し63.6%
となっています。
つまり5号艇が勝つ場合、
外から全部まくり切るというより、
内側の攻めによってできたスペースを突く
形が中心です。
これはBOAT LAB式の、
攻め手 → 浮上艇
という考え方と非常に相性がいい数字です。
5号艇単体ではなく3・4号艇を見る
例えば、
5号艇が、
平均ST0.10
モーター◎
展示◎
だったとします。
それでも、
3・4号艇が何も攻めなければ、
5号艇には簡単に進路が開きません。
ところが、
4号艇が、
平均ST0.08
展示ST0.01
伸び◎
で、
3号艇が、
平均ST0.21
展示ST0.22
なら、
4号艇が攻める可能性
が高まります。
すると、
4が攻める
↓
1〜3号艇が対応する
↓
5号艇に差し場ができる
↓
5まくり差し
という形が見えてきます。
関連記事:
第17号|4号艇が攻めると5号艇がなぜ有利?
5号艇は3着候補としても重要
最新3か月では、
5コースの成績は、
1着6.7%
2着13.3%
3着18.1%
です。
つまり、
1着よりも2・3着へ置きやすい
という特徴があります。
例えば、
1号艇の逃げが強い。
4号艇も攻める。
5号艇は足がいい。
なら、
1着候補
1号艇
2着候補
2・4号艇
3着候補
4・5号艇
という形も考えられます。
強い5号艇だからといって、
必ず1着へ置く必要はありません。
6号艇は基本的に3着候補
最新3か月の6コース成績は、
1着2.6%
2着6.2%
3着17.0%
です。
ここでも、
1着率と3着率にかなり差があります。
そのためBOAT LAB式では、
6号艇は基本的に、
3着穴
として考えます。
6号艇が浮上するには何が必要?
6号艇は最も外にいるため、
自力だけで内艇を何艇も抜くのは簡単ではありません。
例えば、
4号艇が攻める
↓
3号艇が抵抗する
↓
1・2号艇も巻き込まれる
↓
5号艇がまくり差し
↓
さらに空いたところへ6号艇
というように、
複数の艇が崩れる展開
が必要になります。
そのため6号艇を見るときは、
6号艇が良いか
だけではなく、
内側がどれくらい崩れそうか
を考えます。
多摩川は静水面でも風を無視しない
多摩川は、
「日本一の静水面」
と呼ばれています。
しかし、
風を見なくていい
という意味ではありません。
BOAT RACE公式の過去の多摩川解説では、水面は年間を通して比較的安定している一方、風速が4〜5mを超えると風が水面上で回り、不安定になるケースがあるとされています。
最近の多摩川公式資料でも、水面全体は静かで広い一方、場所によって風の影響に違いが出ることが紹介されています。
つまり、
普段は風の比重を下げられるが、強くなったら別
ということです。
風が弱い日は実力比較を重視しやすい
例えば、
風速1〜2m。
水面も穏やか。
なら、
BOAT LABでは、
風より、
- 平均ST
- モーター
- 展示ST
- 展示タイム
- 周回展示
- 選手の旋回力
を重視します。
これは多摩川ならではの考え方です。
風が強くなったら前半傾向をそのまま使わない
午前中は、
風速1m。
午後から、
4〜5m。
となった場合、
同じ多摩川でも、
水面条件は変化します。
前半で、
1号艇逃げが連発していたから、
後半もイン。
という判断は危険です。
そこで、
展示航走
をもう一度確認します。
関連記事:
第53号|競艇の風速は何mから気にする?
第60号|競艇の当日傾向はいつまで信用する?
向かい風・追い風も単独では判断しない
BOAT RACE公式の過去の解説では、
ホーム追い風では差し、
向かい風ではまくりが増える傾向も紹介されています。
ただし同時に、風が回りやすく、スタート展示と本番で風向きが変わった例もあると説明されています。
つまり、
追い風だから差し
向かい風だからまくり
と決めるのは危険です。
BOAT LABでは、
風
↓
ST
↓
展示
↓
モーター
↓
攻め手
を組み合わせます。
関連記事:
第52号|競艇の向かい風・追い風で展開はどう変わる?
多摩川ではモーターを重視したい
静かで走りやすい水面だからこそ、
モーターのパワー差
も確認したいところです。
例えば、
4号艇がST優位でも、
伸びが弱いなら、
3号艇を叩けない可能性があります。
反対に、
STも速い。
伸びも良い。
展示でも前へ出ている。
なら、
4攻めの信頼度が上がります。
つまり、
STだけではなく、STを生かせる足があるか
を見ることが大切です。
関連記事:
第12号|モーター2連対率が高い艇は本当に買い?
第37号|モーターと展示が逆ならどっちを信用する?
多摩川では展示タイムも比較しやすい
水面状態が大きく荒れている場では、
展示タイムが、
波
乗り心地
水面対応
などに影響される場合があります。
一方で多摩川は基本的に水面が穏やかです。
そのため、
展示タイムの差を、
純粋な足比較の一材料
として使いやすくなります。
ただし、
展示タイム1位だから本命。
とはしません。
例えば、
4号艇
展示タイム1位
でも、
展示ST0.20。
3号艇
展示ST0.01。
なら、
4号艇は攻めにくいかもしれません。
展示タイムと展示STを、
必ずセットで見ます。
関連記事:
第13号|展示タイム1位は本当に買い?
第33号|展示STはどこまで信用できる?
周回展示では「全速で回れているか」を見る
多摩川は握りやすい水面です。
そのため周回展示では、
艇がきれいに旋回できているか
を確認します。
見るポイントは、
- 1マークへスムーズに入れているか
- ターンで艇が流れていないか
- 握っても艇が暴れないか
- ターン出口で前へ押しているか
- 直線へスムーズにつながっているか
です。
特に、
同じようなモーター数字の艇が複数いる場合、
周回展示で差をつけられることがあります。
関連記事:
第35号|周回展示はどこを見る?
多摩川の当日傾向はどう見る?
多摩川でも、
その日の傾向
は確認します。
例えば前半戦で、
1号艇が5レース中4勝。
しかも、
センター勢がスリットで出ていない。
なら、
その日はインを評価しやすい可能性があります。
反対に、
3号艇まくり。
4号艇まくり。
5号艇まくり差し。
が続いている。
そして、
センター勢が展示から伸びている。
なら、
後半戦では、
センター攻めを警戒します。
結果ではなく「原因」を見る
重要なのは、
4号艇が勝った。
だから4号艇。
ではありません。
例えば、
4号艇が勝った理由が、
3号艇の大きなスタート遅れだったのか。
それとも、
4号艇のモーターが強く、
毎レース外が伸びているのか。
ここを分けます。
BOAT LABでは、
結果ではなく原因を次のレースへ持っていく
ことを重要視します。
関連記事:
第56号|競艇の当日水面傾向はどう見抜く?
BOAT LAB式|多摩川の実践分析例
仮に次のようなレースがあったとします。
| 艇 | 平均ST | モーター | 展示ST | 展示評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1号艇 | 0.13 | ○ | 0.07 | ○ |
| 2号艇 | 0.17 | ○ | 0.12 | ○ |
| 3号艇 | 0.20 | △ | 0.21 | △ |
| 4号艇 | 0.09 | ◎ | 0.02 | ◎ |
| 5号艇 | 0.11 | ○ | 0.05 | ○ |
| 6号艇 | 0.18 | △ | 0.14 | △ |
このレースをBOAT LAB式で考えてみます。
進入
枠なり想定。
多摩川は基本的に枠なりを想定しやすいため、
まず、
1・2・3・4・5・6
で考えます。
1号艇評価
平均ST0.13。
展示ST0.07。
モーター○。
1号艇自体は悪くありません。
多摩川のイン有利という特徴も、
1号艇にはプラスです。
通常なら、
逃げ本命候補です。
しかし4号艇を見る
4号艇は、
平均ST0.09。
展示ST0.02。
モーター◎。
かなり良い数字です。
さらに、
3号艇が、
平均ST0.20。
展示ST0.21。
ここに大きな差があります。
つまり、
4号艇が3号艇を叩く可能性
があります。
攻め手は4号艇
ここで、
4号艇を、
攻め手候補
とします。
4号艇が攻めれば、
1号艇は先に回ろうとします。
2号艇も差し場を探します。
3号艇は4号艇に叩かれる可能性。
そして、
その外を見ると、
5号艇が、
平均ST0.11。
展示ST0.05。
モーター○。
十分について行ける数字です。
展開を作る
ここから、
4号艇攻め
↓
1号艇先マイ
↓
3号艇後退
↓
5号艇追走
という流れを考えます。
この場合、
4号艇がまくり切る展開もあります。
しかし、
多摩川は1号艇も比較的残りやすい。
そこで、
4攻めでも1号艇を完全には消さない
という判断をします。
着順候補
1着候補
1号艇
4号艇
2着候補
1号艇
2号艇
4号艇
5号艇
3着候補
2号艇
4号艇
5号艇
6号艇
とします。
買い目イメージ
展開をさらに絞るなら、
本線
1-4-5
対抗
4-1-5
押さえ
1-5-4
穴
4-5-1
という組み合わせを考えられます。
もちろん、
これは説明用の例です。
重要なのは、
1号艇が強いから1固定
でも、
4号艇の数字が良いから4固定
でもありません。
1号艇の逃げ能力。
↓
4号艇の攻め。
↓
3号艇が壁になるか。
↓
5号艇が追走できるか。
を順番に考えています。
逆に多摩川で買いやすいレース
例えば、
1号艇
平均ST0.11
モーター◎
展示◎
3号艇
平均ST0.19
4号艇
平均ST0.20
5号艇
モーター△
なら、
センターから強く攻めてくる艇が見当たりません。
この場合、
多摩川の1コース優位と、
実際の出走データが一致します。
つまり、
1号艇中心に絞りやすいレース
です。
これが、
BOAT LABでいう、
複数データが同じ方向を示すレース
です。
逆に見送りたいレース
例えば、
1号艇も良い。
2号艇の差し足も良い。
3号艇ST○。
4号艇ST○。
5号艇展示◎。
となると、
1逃げ。
2差し。
3まくり。
4まくり。
5まくり差し。
と展開候補が増えます。
多摩川は走りやすいため、
能力が拮抗していると、
複数の攻め方が成立することがあります。
この場合、
無理に全方向へ買うより、
見送る
という判断も重要です。
関連記事:
第21号|買わないレースの見分け方
BOAT LAB ANALYSIS|平和島と多摩川は何が違う?
前回の平和島と比較すると分かりやすいです。
| 項目 | 平和島 | 多摩川 |
|---|---|---|
| 水質 | 海水 | 淡水 |
| 干満差 | あり | なし |
| 水面 | 条件変化に注意 | 比較的静か |
| 1コース | 絶対視しにくい | 比較的強い |
| 風 | 重視したい | 通常は比較的影響小 |
| センター | 重要 | 全速攻めに注意 |
| 5号艇 | 攻めへの追走 | まくり差し中心 |
| 予想の中心 | 水面+展開 | 地力+展開 |
平和島では、
風
潮位
水面状態
の影響をより強く意識しました。
多摩川では、
水面が安定している分、
選手・ST・モーター・展示
を比較しやすくなります。
だからこそ、
第65号と第66号は、
相互リンクしておく価値があります。
BOAT LAB式|多摩川を見る順番
多摩川では次の順番で確認します。
進入
↓
1号艇の逃げ能力
↓
平均ST比較
↓
3号艇の攻め
↓
4号艇の攻め
↓
モーター
↓
展示ST
↓
展示タイム
↓
周回展示
↓
2号艇が差せるか
↓
5号艇が展開を拾えるか
↓
6号艇まで崩れが広がるか
↓
1着候補
↓
2着候補
↓
3着候補
↓
オッズ
↓
買う・見送る
です。
BOAT LAB ANALYSIS|多摩川で最も大切なのは「インを崩す理由があるか」
多摩川では、
最新データでも1コースが55%を超える1着率を持っています。
そのため、
最初から、
穴を探す
のではありません。
まず、
1号艇が逃げられるか
を確認します。
そして、
1号艇を崩したいなら、
必ず、
崩す理由
を探します。
例えば、
1号艇ST遅い
+
3号艇ST速い
+
4号艇ST速い
+
センターのモーター◎
+
展示でもセンター優勢
という条件です。
ここまで揃えば、
センター攻めを評価できます。
逆に、
理由がないなら、
無理に1号艇を嫌う必要はありません。
多摩川では「攻め手→追走艇」を考える
例えば、
4号艇が攻め手。
↓
3号艇を叩く。
↓
1号艇が抵抗。
↓
5号艇が追走。
という流れ。
あるいは、
3号艇が攻め手。
↓
2号艇を叩く。
↓
4号艇が追走。
↓
5号艇がまくり差し。
という流れです。
つまり、
誰が勝つか
だけではなく、
誰が展開を作るか
を見ることが重要です。
これが、
BOAT LAB式の多摩川攻略です。
多摩川競艇場のチェックリスト
進入
□ 枠なり想定で問題ないか
□ 前付けする艇はいないか
□ 深インになる可能性はないか
1号艇
□ 平均STは問題ないか
□ 展示STは遅れていないか
□ モーターは動いているか
□ 行き足はあるか
□ 出足はあるか
□ センターに攻められそうではないか
2号艇
□ 差し足はあるか
□ 出足は良いか
□ ターン出口で前へ押しているか
□ 1号艇が流れる可能性はあるか
3号艇
□ 1・2号艇よりST優位があるか
□ 握って攻められるか
□ まくり差しも使えるか
□ 4号艇の壁になれるか
4号艇
□ 3号艇よりST優位があるか
□ カドから攻められるか
□ 伸びは良いか
□ 展示でも前へ出ているか
5号艇
□ 3・4号艇に攻め手がいるか
□ まくり差しの展開ができるか
□ 追走できるSTがあるか
□ 2・3着候補として使えないか
6号艇
□ 内艇が複数崩れそうか
□ 展示で足が良いか
□ 3着穴として届く展開か
水面
□ 風は弱いか
□ 風速が急に強くなっていないか
□ 前半と後半で条件が変わっていないか
□ 水面が普段どおり穏やかか
展示
□ 展示ST
□ 展示タイム
□ 行き足
□ 伸び
□ 出足
□ ターン回り
最終判断
□ 攻め手は誰か
□ 1号艇を崩す理由があるか
□ 残す艇は誰か
□ 追走艇は誰か
□ 1着候補を絞れたか
□ 2着候補を絞れたか
□ 3着候補を絞れたか
□ 買い目が広がりすぎていないか
□ オッズに見合っているか
□ 見送るべきではないか
多摩川攻略で避けたい考え方
「静水面だから1号艇で決まり」
これは危険です。
1コースは強いですが、
センターから十分な攻めがあれば崩れます。
重要なのは、
1号艇を崩せる具体的な材料があるか
です。
「多摩川は風を見なくていい」
これも違います。
通常は比較的穏やかですが、
強風時には状況が変わります。
当日の風速・展示を確認します。
「4号艇だからまくり」
4号艇のまくり率だけを見るのではありません。
3号艇が壁になるか確認します。
「5号艇の足がいいから1着」
5号艇は、
内側の攻めによって進路が開くか
が重要です。
最新データでも5コース1着時はまくり差しの割合が高くなっています。
「6号艇のモーターがいいから穴」
6号艇まで展開が届くには、
内側が複数崩れる必要があります。
まず、
3着候補
として考えるのが基本です。
まとめ|多摩川は「インを基本に、崩す理由を探す」
多摩川競艇場は、
淡水
干満差なし
広く穏やかな水面
全速で握りやすい
という特徴を持っています。
BOAT RACE公式でも、
「日本一の静水面」と紹介され、風の影響が比較的少なく、パワーとスピードが優先される水面とされています。
最新3か月データでは、
1コース1着率55.6%
で、まずインを評価したい競艇場です。
一方、
3コース12.3%
4コース11.3%
5コース6.7%
となっており、センターからの攻めや、その展開を拾う5号艇にも注意が必要です。
BOAT LAB式では、
1号艇が逃げられるか
↓
3・4号艇にインを崩す材料があるか
↓
2号艇が差せるか
↓
5号艇がまくり差しできるか
↓
6号艇まで展開が届くか
と考えます。
多摩川だから、
無条件でイン。
ではありません。
逆に、
センターの数字が少し良いから、
無理に穴狙い。
でもありません。
重要なのは、
複数のデータが同じ展開を示しているか
です。
多摩川は水面が安定しているからこそ、
ST・モーター・展示・選手の地力を素直に比較し、その中から最も自然な展開を作る。
これがBOAT LAB式の多摩川攻略です。