競艇データ分析

競艇で平均STが速い選手は本当に有利?スタート力をデータで見る方法を解説

公開 2026年9月11日 更新 2026年9月1日

競艇の選手データを見るとき、多くの人が注目する数字のひとつが平均STです。

たとえば、

A選手 平均ST 0.11
B選手 平均ST 0.15
C選手 平均ST 0.19

と並んでいれば、

「0.11のA選手が一番強そう」

と考えたくなります。

確かに、平均STが速いことは大きな強みです。

しかし実際のレースでは、

平均STが最も速い選手が必ず勝つわけではありません。

なぜなら競艇では、

どのコースから走るのか

内外にどんな選手がいるのか

モーターは伸びているのか

当日の展示ではどうだったのか

によって、スタートの価値が変わるからです。

BOAT LABでは、

平均STそのものより、「そのスタート力を今回のレースで生かせるか」

を重視します。

この記事では、平均STを単なる数字ランキングではなく、レース展開につなげて読む方法を解説します。

平均STが速いことはプラス材料

まず前提として、

平均STが速いこと自体はプラス材料

です。

平均STが速い選手は、普段からスタートラインに近いタイミングでスタートできている傾向があります。

たとえば、

平均ST 0.11

と、

平均ST 0.20

なら、0.11の選手の方がスタート力という面では高く評価しやすくなります。

特に、

3コース
4コース

などから攻める場合、スタート力は展開に大きく影響します。

ただし重要なのは、

何コースからそのSTを使うのか

です。

同じ平均ST0.11でも価値は変わる

たとえば2人の選手が、

平均ST 0.11

だったとします。

A選手

1コース
平均ST 0.11

B選手

4コース
平均ST 0.11

数字は同じです。

しかしレースでの役割は違います。

1コースのA選手なら、

イン逃げを守るためのスタート

になります。

4コースのB選手なら、

内側の艇を攻めるためのスタート

になる可能性があります。

つまり、

平均STはコースによって意味が変わる

ということです。

1コースでは「逃げられるST」かを見る

1号艇を見るとき、単純に平均STの順位だけを見る必要はありません。

重要なのは、

外艇に先行されないスタートを切れるか

です。

たとえば、

平均ST
1号艇0.14
2号艇0.15
3号艇0.16

なら、1号艇が極端にスタートで不利になる可能性は低そうです。

一方、

平均ST
1号艇0.20
2号艇0.16
3号艇0.11

なら、3号艇の攻めを警戒したくなります。

1号艇では、

自分が速いか

だけでなく、

外に自分よりかなり速い選手がいるか

を見ることが重要です。

3コースの平均STが速いと何が起こる?

3コースは、スタート力が展開に反映されやすい位置のひとつです。

たとえば、

1号艇 0.18
2号艇 0.17
3号艇 0.11

だったとします。

この場合、3号艇が内側2艇よりスタートで先行する可能性を考えます。

さらに3号艇が、

モーター上位
展示タイム上位

なら、

まくり

への警戒度が高くなります。

ただし、3号艇が攻めたからといって3号艇自身が必ず勝つわけではありません。

3号艇が攻める

1・2号艇が抵抗する

4号艇に展開が向く

というケースもあります。

平均STを見ることで、

誰が展開を作るのか

まで考えられるようになります。

4コースでは平均STの重要度が高い

4コースは、通常の枠なり進入ならカドになることが多い位置です。

カドはダッシュから十分な助走を取れるため、スタートが速い選手にとって攻めやすい条件になります。

たとえば4号艇が、

平均ST 0.10
モーター上位
展示タイム1位

なら、

かなり注意したい条件です。

この場合、

4号艇まくり

だけでなく、

4号艇が攻める

1〜3号艇の隊形が崩れる

5号艇にまくり差しのスペース

という展開まで考えます。

平均STの「順位」より「差」を見る

平均STを見るときに重要なのが、

何位なのか

だけではなく、

どれくらい差があるのか

です。

たとえば、

ケースA

1号艇 0.13
2号艇 0.14
3号艇 0.15

この3艇は比較的近い数字です。

一方、

ケースB

1号艇 0.19
2号艇 0.18
3号艇 0.10

なら、3号艇だけかなり速い傾向があります。

同じ「3号艇がST1位」でも、ケースBの方が展開への影響を強く考えます。

BOAT LABでは、

順位だけではなくST差

も重要な材料として見ます。

0.01秒差を過大評価しない

たとえば、

A選手 0.13
B選手 0.14

なら、平均STの差は0.01秒です。

この差だけで、

「A選手が圧倒的にスタートで有利」

と判断するのはおすすめできません。

平均STは過去の平均値です。

実際の1レースでは、

0.13の選手が0.18

0.14の選手が0.10

というスタートになることもあります。

そのため、僅差ならほぼ同程度として、

コースや展示など他の情報を優先する

という考え方も必要です。

平均STは「未来のST」ではない

これは非常に重要です。

平均STは、

過去にどれくらいのスタートを切ってきたか

を示す数字です。

今回のレースで、

平均ST0.12の選手が必ず0.12

になるわけではありません。

つまり平均STは、

予測値ではなく傾向値

として使う必要があります。

BOAT LABでは、

「平均ST0.11だから今回も0.11」

とは考えません。

代わりに、

普段からスタートを決められる選手

という評価材料として使います。

展示STと組み合わせる

平均STと非常に相性が良いのが展示STです。

簡単に整理すると、

平均ST=普段

展示ST=直前

です。

たとえば、

平均ST 0.11
展示ST 0.06

なら、

普段から速く、展示でも踏み込めている

と考えやすくなります。

一方、

平均ST 0.11
展示ST 0.25

なら、

普段は速いものの、展示では慎重だった

という見方ができます。

BOAT LAB ANALYSIS|平均STと展示ST

たとえば4号艇が、

平均ST 0.11
展示ST 0.05

だったとします。

内側は、

1号艇 平均ST0.17/展示ST0.18
2号艇 平均ST0.18/展示ST0.20
3号艇 平均ST0.15/展示ST0.16

です。

この場合、

過去傾向でも直前でも4号艇が速い

という状態です。

さらにモーター・展示タイムも良ければ、

4号艇が攻める可能性を高く評価できます。

つまり、

平均STと展示STが同じ方向を向いているか

を見るわけです。

平均STが速くてもモーターが弱い場合

スタートが速くても、機力が弱ければ攻め切れない場合があります。

たとえば4号艇が、

平均ST 0.10

でも、

モーター下位
展示タイム6位

なら、

スタート後に内艇を完全にのみ込めるかは慎重に考えます。

逆に、

平均ST 0.12
モーター上位
展示タイム1位

なら、

0.10の選手より実戦的な攻撃力が高い可能性があります。

つまり、

STだけではなくスタート後の伸び

も必要です。

「スタート力」と「機力」を分けて考える

BOAT LABでは、

平均ST=選手側のスタート力

モーター・展示=艇側の機力

というように分けて考えます。

そして、

スタート力 ◎
機力 ◎

なら、

攻める条件が揃います。

一方、

スタート力 ◎
機力 ×

なら、

速く出ても攻め切れない可能性があります。

逆に、

スタート力 △
機力 ◎

なら、

伸び返す可能性があります。

この組み合わせを見ることが重要です。

F持ちも確認する

平均STを見るときは、F持ちも確認します。

たとえば、

平均ST 0.11
F1

なら、

普段のスタート力は非常に高い

一方で、

本番ではフライングを警戒して慎重になる可能性

も考えます。

ただし、

F1だから自動的に評価を下げる

必要はありません。

展示STも確認し、

当日の踏み込み方を見ることが重要です。

平均STは期間によって違う

平均STを見るときは、

どの期間の平均なのか

にも注意します。

たとえば、

直近6か月

と、

今期

では数字が異なる場合があります。

最近スタートが良くなった選手なら、

長期間の平均より直近データの方が現在の状態を反映している可能性があります。

逆に短期間の数字はサンプルが少なく、ブレやすいこともあります。

そのため、

長期傾向と直近傾向

を分けて見るとさらに深く分析できます。

同じ選手でもコース別STは違う

選手によっては、

1コースでは慎重

4コースでは速い

など、コースによってスタート傾向が違う場合があります。

たとえば、

全体平均ST 0.14

でも、

1コース 0.16
4コース 0.11

なら、

4コースに入ったときの方がスタートを攻める傾向がある

と考えられます。

そのため、データがある場合は、

全体平均STだけでなくコース別平均ST

も確認したいところです。

A1だからSTが速いとは限らない

選手級別と平均STも別のデータです。

A1選手でも、

平均ST 0.18

の選手はいます。

B1選手でも、

平均ST 0.11

というケースがあります。

つまり、

級別=総合的な選手成績

平均ST=スタート傾向

であり、役割が違います。

特にスタートから攻める展開を考える場合は、

級別以上にST差が重要になることがあります。

平均STが速い艇が複数いる場合

たとえば、

3号艇 0.11
4号艇 0.10
5号艇 0.12

と外側に速い選手が並んでいたとします。

これは単純に、

4号艇だけを買う

という話ではありません。

外側全体がスタートで先行すると、

内側の艇に大きなプレッシャーがかかります。

特に1号艇の平均STが0.19なら、

イン逃げの信頼度を下げる材料

になります。

つまり平均STは、

艇単体

だけでなく、

隊形全体

を見るためにも使えます。

BOAT LAB ANALYSIS|6艇比較

次のようなレースを考えてみます。

コース平均ST展示STモーター展示
1号艇10.160.15上位2位
2号艇20.180.19中位4位
3号艇30.110.07上位1位
4号艇40.130.11中位3位
5号艇50.170.16上位5位
6号艇60.200.22下位6位

まず1号艇は、

コース有利
モーター上位
展示2位

なので、逃げ候補です。

しかし3号艇は、

平均ST0.11
展示ST0.07
モーター上位
展示1位

です。

この場合、

3号艇が今回のレースで展開を作る可能性

をかなり意識します。

考えられるのは、

3号艇まくり

だけではありません。

3号艇が攻める

1号艇が抵抗

2号艇が挟まれる

4号艇に差し場

という展開もあります。

これが、

平均STを展開予想へ変換する

という考え方です。

「STが一番速いから買う」から卒業する

初心者のうちは、

平均ST順位

を見るだけでも十分です。

しかしデータ分析を一段深くするなら、

STが速い

どこから走る?

内側とのST差は?

機力はある?

誰を攻める?

その攻めで誰に展開が向く?

という順番で考えます。

平均STは、

買う艇を直接決める数字ではなく、展開を作る選手を探す数字

として使うと非常に有効です。

平均STを見る5つのポイント

1. 絶対値

まずその選手が普段どれくらいのSTなのか確認します。

2. 6艇内順位

今回のメンバーで速い方なのか確認します。

3. 隣艇との差

特に内側の艇との差を確認します。

4. コース

そのスタート力を生かせる位置なのか確認します。

5. 展示・モーター

実際に攻められる機力があるか確認します。

BOAT LAB式|平均STの評価

BOAT LABでは、平均STを単独で評価するのではなく、

平均ST × コース

から始めます。

さらに、

展示ST

モーター

展示タイム

F持ち

相手関係

を追加します。

たとえば、

平均ST0.10

でも、

6コース
モーター下位
展示6位

なら、評価を上げすぎません。

一方、

平均ST0.12
4コース・カド
モーター上位
展示1位

なら、

十分に攻める条件が揃っている

と考えます。

平均ST × コース × 展示ST × モーター × 相手関係

この組み合わせから、第1ターンマークまでの展開を考えることがBOAT LABの基本です。

まとめ

平均STが速い選手は、競艇予想において重要な存在です。

普段からスタートを決められているという点で、大きなプラス材料になります。

しかし、

平均STが最速=今回の1着候補

という単純なものではありません。

重要なのは、

そのスタート力を今回のコースで生かせるか

です。

さらに、

展示ST
モーター
展示タイム
F持ち
内外の相手

を組み合わせることで、

スタート力が実際のレース展開にどう影響するのかが見えてきます。

BOAT LABでは、

「誰が一番STが速いか」

だけではなく、

「その選手がスタートから誰を攻め、そこから誰に展開が向くのか」

まで考えます。

平均STは、

単なるランキングデータではありません。

第1ターンマークの展開を予測するための入口

として使うことで、初めて本当の価値が見えてきます。

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