競艇の出走表を見ていると、
前走1着
という選手は、
どうしても目に入ります。
直前のレースで勝っているため、
「今かなり調子が良いのでは?」
と考えたくなるでしょう。
逆に、
前走6着
なら、
「今回は買いにくい」
と感じることもあります。
しかし、
BOAT LABでは、
前走の着順だけで評価を上げ下げしません。
重要なのは、
1着だったかどうか
ではなく、
どうやってその着順になったのか
です。
この記事では、
前走1着をどこまで信用すればいいのか、
直近レースを見るときの5つのポイントを解説します。
前走結果は「最も新しい情報」
前走結果には、
大きな特徴があります。
それは、
その選手について最も新しい実戦データのひとつ
だということです。
長期的な選手成績
平均ST
モーター成績
などに比べると、
前走は、
現在の状態に近い情報です。
そのため、
予想材料として価値があります。
ただし、
前走は、
たった1レース。
1回だけの結果であることも忘れてはいけません。
前走1着=今回も強いとは限らない
たとえば、
前走1着だった選手がいたとします。
しかし、
前走は1コース。
今回は5コース。
だった場合。
前走では、
インから逃げるという、
比較的分かりやすい勝ち筋がありました。
今回5コースでは、
まったく違う展開が必要です。
つまり、
前走の1着をそのまま今回へ持ち込むことはできません。
まず見るべきは前走のコース
前走結果を見るとき、
最初に確認したいのが、
どのコースから走ったのか
です。
同じ1着でも、
1コース1着
4コース1着
6コース1着
では、
内容が大きく違います。
1コース1着は「順当」かもしれない
たとえば、
前走、
1コース
ST0.12
逃げ1着。
これは、
もちろん良い結果です。
しかし、
1号艇がインから逃げた
という自然な形でもあります。
そのため、
「前走1着だから今回は絶好調」
と強く評価するより、
イン戦でしっかり結果を出した
程度に見ることがあります。
外コース1着は内容を高く評価しやすい
一方、
前走、
4コース
ST0.07
まくり1着。
だった場合。
スタートから攻め、
内艇を超えて勝っています。
この場合、
スタート
伸び
攻める力
など、
複数の好材料が見える可能性があります。
特に今回も4コースなら、
前走内容を高く評価できます。
BOAT LAB式|前走結果はコース補正する
たとえば、
前走1コース→1着
結果○
前走3コース→1着
内容○〜◎
前走4コース→まくり1着
内容◎になりやすい
前走6コース→1着
かなり展開・内容を詳しく確認
というように、
着順だけでなく、
どの位置から出した結果か
を見ます。
ポイント1|前走は何コースだった?
前走1着を見るとき、
最初のチェックは、
前走コースです。
特に重要なのは、
今回と同じ、または近いコースだったか
です。
前走4コース1着。
今回も4コース。
なら、
前走内容に再現性があります。
前走1コース1着。
今回は5コース。
なら、
前走結果の重要度を少し下げます。
今回と同じコースなら参考にしやすい
たとえば、
今回4号艇。
前走も4コース。
その前走で、
ST0.06
カドまくり1着
だったとします。
今回も、
平均STが速く、
展示も良い。
なら、
前走と似た展開を再現できる可能性があります。
この場合、
前走1着を、
強いプラス材料にできます。
ポイント2|前走のSTはどうだった?
次に見るのが、
前走ST
です。
前走1着でも、
スタート内容が違えば評価も変わります。
たとえば、
4コースから、
ST0.05
で攻めて1着。
なら、
かなり良い内容です。
一方、
1コースから、
ST0.24
でも、
他艇が遅れて逃げ切った。
という場合。
結果は1着でも、
スタート評価を上げる材料にはしにくいです。
BOAT LAB ANALYSIS|前走1着+好ST
たとえば、
4号艇が、
前走4コース
ST0.04
まくり1着。
今回も4コース。
平均ST0.10。
展示ST0.06。
なら、
前走
長期傾向
今回展示
が、
すべて同じ方向です。
この場合、
4号艇の攻め評価をかなり上げやすくなります。
前走1着でもSTが遅ければ慎重
逆に、
前走1着。
しかしST0.22。
今回も外コース。
なら、
前走の勝利だけで、
攻め手として高評価するのは慎重です。
つまり、
勝ったかではなく、どうスタートしたか
を確認します。
ポイント3|決まり手を見る
前走1着なら、
どんな勝ち方だったのか
も重要です。
逃げ
差し
まくり
まくり差し
などです。
決まり手を見ることで、
その選手が前走で、
どのように先頭へ立ったのか
が分かります。
今回と同じ勝ち筋なら再現性がある
たとえば、
前走4コースから、
まくり1着。
今回も4コース。
さらに、
ST・展示が良い。
なら、
今回も、
カドまくり
という勝ち筋を考えやすくなります。
前走内容と、
今回予想が一致しています。
前走逃げ1着→今回外枠なら?
たとえば、
前走1コース逃げ1着。
今回5コース。
この場合、
前走で確認できたのは、
イン戦での強さ
です。
今回必要なのは、
外から展開を作る力。
そのため、
前走1着の価値は残しますが、
今回の1着根拠にはそのまま使いません。
前走2着・3着でも内容が良いことがある
前走結果を見るとき、
1着だけに注目しないことも重要です。
たとえば、
前走4コースから、
ST0.03で攻め、
1号艇に抵抗されて2着。
この場合、
勝ってはいません。
しかし、
攻め手としては非常に良い内容です。
今回も4コースなら、
前走1着の選手より、
こちらを高く評価することもあります。
「勝てなかった=悪い」ではない
競艇では、
自分が良い走りをしても、
相手の抵抗
展開
位置関係
によって、
2着・3着になることがあります。
そのため、
前走結果を見るときは、
着順と内容を分ける
ことが重要です。
ポイント4|前走の展示と結果は一致していた?
前走時の展示も確認できるなら、
重要な材料になります。
たとえば、
前走、
展示タイム1位
展示ST上位
周回展示◎
そして、
実際に1着。
なら、
展示の良さを、
本番でも生かせた
と考えられます。
今回も展示が良ければ、
好状態が継続している可能性があります。
展示が悪かったのに1着の場合
逆に、
前走、
展示下位
だった。
しかし1着。
この場合、
なぜ勝てたのかを考えます。
1コースだった。
展開に恵まれた。
スタートだけ良かった。
など、
展示以外の要因があった可能性があります。
そのため、
前走1着という結果だけで、
機力◎
とは判断しません。
ポイント5|今回も同じ強みを使える?
最後に最も重要なのが、
前走の強みを今回も使えるか
です。
前走4カドからまくり1着。
今回4カド。
なら、
かなり分かりやすいです。
前走1コース逃げ。
今回6コース。
なら、
再現条件は大きく変わります。
つまり、
前走結果を見る目的は、
過去を評価することではなく、
今回への再現性を判断すること
です。
BOAT LAB式|前走を見る5ポイント
まとめると、
1. 前走コース
どこから走ったか。
2. 前走ST
スタート内容は良かったか。
3. 決まり手
どうやってその着順になったか。
4. 展示・機力
結果と気配が一致していたか。
5. 今回への再現性
同じ強みを今回も使えるか。
この5つを確認します。
前走1着を高く評価しやすいパターン
たとえば、
前走4コース
ST0.05
まくり1着
展示上位
今回も4コース
今回展示も上位
なら、
非常に評価しやすいです。
前走結果が、
単なる1着ではなく、
今回の勝ち筋を補強しています。
前走1着を過信しにくいパターン
逆に、
前走1コース
逃げ1着
ST0.20
今回は5コース
展示普通
なら、
前走1着だけで、
今回も本命
とはしません。
現在のコースで、
どんな展開を作れるか
を改めて考えます。
BOAT LAB ANALYSIS|前走1着でも評価を上げない例
たとえば、
5号艇が、
前走1着。
しかし、
前走は1号艇。
ST0.18。
逃げ1着。
今回5号艇。
平均ST0.17。
展示5位。
4号艇も攻め気配なし。
この場合、
前走1着という数字は目立ちます。
しかし、
今回の5コースから、
上位へ来る展開が見えにくい。
そのため、
前走1着を理由に、
5号艇を大きく評価アップしません。
BOAT LAB ANALYSIS|前走3着でも評価できる例
一方、
4号艇が、
前走3着。
しかし、
前走4コース
ST0.03
カドから攻める
1号艇に抵抗される
それでも3着残し。
今回も4カド。
平均ST0.09。
展示1位。
なら、
前走3着でも、
かなり良い内容です。
今回の攻め手として高評価できます。
前走6着でも即消ししない
前走6着を見ると、
大きく評価を下げたくなります。
しかし、
前走が、
6コース
展開なし
だった場合。
今回1号艇なら、
条件が大きく変わります。
そのため、
前走6着だけで、
今回も低評価
とはしません。
1コースで前走6着なら確認する
一方、
前走1コースで6着。
これは、
少し気になります。
スタート遅れ
ターンミス
機力不足
など、
何か理由があった可能性があります。
この場合、
今回の、
展示
モーター
今節ST
を詳しく確認します。
前走大敗の理由を探す
前走5・6着でも、
原因が明確なら、
今回の評価を修正できます。
たとえば、
前走は、
外枠だった。
進入が深くなった。
スタートで大きく遅れた。
展開がなかった。
などです。
今回、
その条件がなくなるなら、
前走着順を引きずりすぎる必要はありません。
前走1着の「勢い」はどう考える?
よく、
「前走勝って勢いがある」
と言われることがあります。
前走1着が、
選手の状態を示す材料になることはあります。
しかし、
BOAT LABでは、
勢い
という曖昧な言葉だけで評価しません。
見るのは、
前走で何が良かったのか
です。
STが良かった。
機力が良かった。
ターンが良かった。
それらが今回も続いている。
なら、
評価できます。
「連勝中」はさらに強い?
前走1着だけでなく、
今節、
1着
1着
と連勝している場合。
これは、
状態の良さを示す材料になりやすいです。
ただし、
2走とも1コース
だったのか、
外コースでも勝っているのか
で、
内容は大きく変わります。
つまり、
連勝も着順だけでは判断しない
ことが重要です。
BOAT LAB ANALYSIS|内容の強い連勝
たとえば、
1走目
3コース
ST0.06
まくり1着
2走目
4コース
ST0.08
まくり1着
だったとします。
これは、
かなり強い内容です。
今回も3・4コース周辺なら、
攻め手として高評価できます。
内容の違う連勝
一方、
1走目
1コース逃げ1着。
2走目
1コース逃げ1着。
今回5コース。
なら、
好調材料ではあります。
しかし、
今回の1着能力を、
その2勝だけで判断しません。
前走と今回のSTを比較する
前走で、
ST0.06
だった。
今回展示STも、
0.05。
さらに平均ST0.10。
なら、
スタート状態が継続している
と考えやすくなります。
逆に、
前走ST0.05
でも、
今回展示ST0.25。
なら、
今回も同じ踏み込みができるか
少し慎重になります。
前走と今回の展示を比較する
前走、
展示タイム1位。
今回も1位。
なら、
気配継続
と考えやすくなります。
逆に、
前走展示1位
今回6位
なら、
前走と今回で、
状態が変わっている可能性があります。
つまり、
前走結果だけでなく、
今回の直前データで継続性を確認
します。
前走とモーター評価を組み合わせる
たとえば、
前走1着
モーター上位
今回展示も上位
なら、
機力状態の良さを補強できます。
逆に、
前走1着
モーター下位
今回展示下位
なら、
前走は展開に恵まれた可能性も考えます。
第37号で扱った、
モーターと展示
の考え方にもつながります。
今節成績の中で前走だけを特別扱いしすぎない
第38号で扱ったように、
今節全体の内容を見ることも重要です。
たとえば、
今節、
6着
5着
1着
だった場合。
最後に1着を取っています。
しかし、
1着だけを見て、
急に絶好調
と判断するのは慎重です。
今節全体として、
何が変わったのかを確認します。
前走で急に良くなったなら理由を見る
前々走まで悪かった。
しかし、
前走で、
展示も良くなり、
STも改善し、
1着。
なら、
調整が良くなった可能性があります。
今回展示も良いなら、
上向き
として評価できます。
つまり、
単純な前走1着ではなく、
前走で何が変化したのか
を見ます。
前走だけ良く今回展示が悪いなら?
前走1着。
しかし今回、
展示ST×
展示タイム×
周回展示×
なら、
前走の良い状態が、
今回も継続しているとは限りません。
この場合、
前走1着の評価を下げます。
直前データの方が、
今回の状態に近いからです。
BOAT LAB式|時間軸で整理する
前走結果も、
第38号と同じように、
時間軸で整理できます。
長期データ
平均ST
コース別成績
選手成績
モーター実績
↓
今節データ
今節着順
今節ST
今節の内容
↓
前走
最も新しい実戦内容
↓
今回展示
現在の直前気配
この順番です。
つまり、
前走は重要ですが、
今回展示より新しい情報ではありません。
前走1着+今回展示◎は強い
前走で、
ST◎
内容◎
1着。
さらに、
今回展示も、
ST◎
タイム◎。
なら、
状態が継続している可能性があります。
この場合、
前走1着を強いプラス材料にできます。
前走1着+今回展示×なら慎重
逆に、
前走は完璧。
しかし今回は、
進入条件も違い、
展示も弱い。
なら、
前走1着を過信しません。
つまり、
前走の再現条件が今回も揃っているか
が重要です。
前走着順を1着候補にどう使う?
前走1着だから、
今回も1着候補。
という使い方ではありません。
まず、
今回の勝ち筋を作ります。
たとえば、
4号艇なら、
カドまくり。
そのうえで、
前走4カドまくり1着
という実績があれば、
今回の勝ち筋を補強します。
つまり、
前走結果は今回のシナリオを支える証拠
として使います。
2着・3着評価にも使える
前走で、
外コースから2着。
3着。
を取っている選手も、
注目できます。
たとえば、
今回5号艇。
前走5コースから2着。
その前も6コースから3着。
展示も良い。
なら、
今回も、
2・3着候補として評価しやすくなります。
つまり、
前走分析は、
1着候補だけのものではありません。
人気艇の前走1着を疑う
たとえば、
1号艇が圧倒的人気。
前走も1着。
しかし、
前走は1コース逃げ。
今回の展示は弱い。
さらに4号艇に強い攻め手。
この場合、
「前走1着だから今回も逃げる」
とは考えません。
前走と今回の条件が違うからです。
人気薄の前走内容を見る
逆に、
人気薄4号艇。
前走3着。
しかし、
4カドから好STで攻めた。
今回も4カド。
展示も良い。
なら、
着順以上に評価できます。
これは、
第25号の穴艇分析にもつながります。
BOAT LAB式|前走評価3段階
前走は、
簡単に3段階で整理できます。
評価アップ
今回と似た条件で好内容。
ST・展示も良かった。
維持
着順は良いが、コースなり。
または今回と条件が違う。
評価ダウン
有利な条件でも内容が悪く、今回展示も弱い。
このように、
前走1着・6着だけで評価しません。
前走を見るときの注意点
前走は、
非常に新しい情報ですが、
1レースしかありません。
そのため、
前走だけで、
平均ST
モーター
コース成績
など、
複数のデータをすべて上書きするのは避けます。
前走は、
長期データ
今節データ
今回展示
の間をつなぐ材料です。
BOAT LAB式|前走分析の6ステップ
STEP 1 前走着順
まず結果を確認。
STEP 2 前走コース
どこから出した着順か。
STEP 3 前走ST
スタート内容を確認。
STEP 4 決まり手・展開
どうやってその着順になったか。
STEP 5 今回と比較
同じコース・役割か。
STEP 6 今回展示で確認
良い状態が続いているか。
この順番で見ると、
前走結果を過信しにくくなります。
BOAT LAB ANALYSIS|総合例
たとえば、
今回4号艇が、
長期
平均ST0.09
モーター
上位
今節
3着・2着・1着
前走
4コース
ST0.05
まくり1着
今回
4コース・カド
展示ST0.04
展示タイム1位
だったとします。
この場合、
長期
今節
前走
今回展示
すべてが、
4号艇攻め
を支持しています。
かなり評価しやすい状態です。
逆の総合例
今回5号艇が、
長期
平均ST0.18
モーター
下位
前走
1コース逃げ1着
今回
5コース
展示ST0.20
展示5位
4号艇の攻め気配も弱い
だった場合。
前走1着という数字はあります。
しかし、
今回の5号艇を高評価する材料は少ない。
この場合、
前走1着を過信しません。
前走結果は「答え」ではなく「ヒント」
前走1着だから買う。
前走6着だから消す。
ではありません。
前走結果は、
現在の状態を知るヒント
です。
重要なのは、
前走で確認できた強みが、
今回のレースでも使えるか。
そして、
今回展示でも続いているか。
です。
BOAT LABでは前走をどう使う?
BOAT LABでは、
前走の着順だけを見ません。
まず、
コース。
次に、
ST。
決まり手。
展示。
そして、
今回との条件比較。
を行います。
たとえば、
前走4カドから好STでまくり1着。
今回も4カド。
今回展示も良い。
なら、
前走1着を高く評価します。
一方、
前走1コース逃げ1着。
今回は5コース。
展示も弱い。
なら、
前走1着だからという理由だけでは評価を上げません。
つまり、
BOAT LABでは、
前走何着だったかではなく、前走で見えた強みが今回も再現できるか
を重視します。
まとめ
競艇で前走1着は、
重要なデータです。
直近のレースで勝っているため、
現在の状態を判断する材料になります。
しかし、
前走1着だから、
今回も強い
とは限りません。
見るべきなのは、
前走コース
前走ST
決まり手
展示・機力
今回への再現性
です。
特に、
今回と同じコースから、
良いSTで、
強いレース内容を見せていた場合。
さらに、
今回展示も良ければ、
前走結果を高く評価できます。
逆に、
前走は1コース逃げ1着。
今回は外枠。
展示も弱い。
という場合、
前走1着を過信しません。
また、
前走2着・3着でも、
攻めて展開を作った内容なら、
前走1着以上に評価できるケースがあります。
BOAT LABでは、
「前走1着」という結果ではなく、「なぜその着順になったのか」
を見ます。
そして、
その強みが今回も再現できるかを、
コース
平均ST
モーター
今回展示
から確認します。
これが、
BOAT LAB式の前走分析の基本です。