競艇のレース直前情報を見ると、
スタート展示
という項目があります。
そこには、
- 1号艇 F.03
- 2号艇 0.08
- 3号艇 0.12
- 4号艇 0.04
といった数字が表示されます。
競艇を始めたばかりの方は、
「この数字は何を意味しているの?」
「展示STが速い艇を買えばいいの?」
「平均STとは何が違うの?」
と疑問に感じるかもしれません。
スタート展示は、レース直前に確認できる重要な情報です。
ただし、
展示STが速い=本番でも必ず速い
という意味ではありません。
BOAT LABでは、
展示ST × 平均ST × 進入 × モーター × 展示タイム
というように、複数のデータを組み合わせてレースを見ます。
この記事では、スタート展示と展示STの意味、本番スタートとの違い、予想への使い方を初心者向けに解説します。
スタート展示とは?
スタート展示とは、本番レースの前に行われるスタート練習です。
選手は実際のレースを想定して、
- どのコースに入るか
- どの位置から助走するか
- どのくらいのタイミングでスタートするか
を確認します。
そのため、スタート展示を見ることで、
進入
と
スタートの踏み込み
を同時に確認できます。
第6号で解説した「進入」と非常に関係の深いデータです。
展示STとは?
展示STとは、
スタート展示で記録したスタートタイミング
です。
STは「スタートタイミング」の略です。
たとえば、
| 艇 | 展示ST |
|---|---|
| 1号艇 | 0.14 |
| 2号艇 | 0.09 |
| 3号艇 | 0.05 |
| 4号艇 | 0.11 |
| 5号艇 | 0.18 |
| 6号艇 | 0.07 |
なら、この展示では3号艇の0.05が最も速いスタートです。
基本的には、
0.00に近いほど速い
と考えます。
展示STは何秒なら速い?
初心者の方は、まず次のような感覚で見ると分かりやすいです。
| 展示ST | 見方の目安 |
|---|---|
| 0.00〜0.05 | かなり踏み込んでいる |
| 0.06〜0.10 | 速い |
| 0.11〜0.15 | 標準的 |
| 0.16〜0.20 | やや慎重 |
| 0.21以上 | 遅め |
ただし、この表だけで評価を決める必要はありません。
展示STは、
その1回の展示で出した数字
だからです。
本番でまったく同じタイミングになるとは限りません。
F.03の「F」とは?
スタート展示を見ると、
F.01
F.03
と表示されることがあります。
この「F」は、
スタートラインを基準より早く通過した
という意味です。
つまり展示でフライング気味に踏み込んだ状態です。
たとえば、
0.03
ならスタート後0.03秒、
F.03
なら基準より0.03秒早い
というイメージです。
ただし、スタート展示でF表示になったからといって、本番でフライングするとは限りません。
展示でFを切った艇は危険?
ここは初心者の方が誤解しやすいポイントです。
展示STが、
F.03
だった選手を見ると、
「本番でもかなり速いスタートを切るのでは?」
と思うかもしれません。
しかし実際には逆に、
本番では少し慎重になる
可能性もあります。
展示で踏み込みすぎたことで、
「少し早かった」
と選手自身が修正する可能性があるためです。
つまり、
展示F=本番でも攻める
と単純には判断できません。
展示STと平均STの違い
スタート展示を見るときに必ず比較したいのが平均STです。
この2つは役割が違います。
| データ | 見るもの |
|---|---|
| 平均ST | 普段のスタート傾向 |
| 展示ST | 今日の展示で出したスタート |
簡単に言えば、
平均ST=普段
展示ST=直前
です。
たとえば、
平均ST 0.13
展示ST 0.06
なら、
普段から比較的スタートが速く、展示でも踏み込んでいる
と見ることができます。
平均STが遅いのに展示STが速い場合
たとえば、
平均ST 0.19
展示ST 0.04
という選手がいたとします。
展示だけを見ると非常に速いです。
しかし普段は0.19前後なので、
本番でも0.04付近まで踏み込むとは限らない
と考えます。
この場合BOAT LABでは、
展示STだけを大きく評価するのではなく、
平均STとのズレ
を確認します。
平均STも展示STも速い場合
逆に、
平均ST 0.12
展示ST 0.05
なら、
かなり注目できます。
普段からスタートが速く、当日の展示でも良い踏み込みをしているからです。
特に3号艇や4号艇など攻める位置にいる場合は、
まくり展開
への警戒を強めます。
スタート展示では進入も見る
スタート展示の価値は、STの数字だけではありません。
むしろ重要なのが、
実際にどのコースへ入ったか
です。
たとえば出走表が、
1号艇
2号艇
3号艇
4号艇
5号艇
6号艇
でも、展示で、
1-6-2 / 3-4-5
になったとします。
この場合、6号艇が前付けしています。
すると本番でも同じような進入になる可能性を考える必要があります。
進入が変わると展示STの意味も変わる
たとえば3号艇が展示で4コース・カドになり、
展示ST0.04
だったとします。
この場合、
カド+速い展示ST
なので、かなり攻めやすい条件です。
一方、同じ0.04でも、
深インの1コース
だった場合は意味が変わります。
助走距離が短い状態で0.04まで踏み込んでいるため、本番ではタイミングを調整する可能性があります。
つまり、
展示STはコースとセットで見る
ことが重要です。
スタート展示と本番は同じ進入になる?
必ずしも同じではありません。
展示では枠なりだったのに、
本番で前付けが起こる
ということもあります。
逆に、
展示で前付けした選手が、本番ではそこまで内側へ入らない
場合もあります。
そのため、
スタート展示=本番確定
ではありません。
あくまで、
本番の進入を予想するための重要な材料
として使います。
展示STだけで予想してはいけない理由
展示STは非常に目立つ数字です。
たとえば4号艇が、
展示ST0.01
なら、かなり速く見えます。
しかし、
モーターが弱い
展示タイムが遅い
4コース成績が悪い
という条件なら、スタートだけで押し切れるとは限りません。
反対に、
展示ST0.12
でも、
平均ST0.11
モーター上位
展示タイム1位
4コース成績も優秀
なら、十分に攻める可能性があります。
つまり、
展示STは1つの材料にすぎない
ということです。
スタート展示と展示タイムの違い
第2号で解説した「展示タイム」とも役割が違います。
| データ | 見るポイント |
|---|---|
| 展示ST | スタートの踏み込み |
| 展示タイム | 直線の伸び |
| 周回展示 | ターンや回り足 |
この3つを見ると、
スタート
直線
ターン
をそれぞれ確認できます。
BOAT LABでは、直前情報を見るときにこの3つを分けて考えます。
4号艇の展示STを見るとき
4号艇は通常、4コース・カドになることが多い位置です。
そのためスタート展示では特に注目します。
たとえば、
4号艇
平均ST 0.11
展示ST 0.03
展示タイム1位
モーター上位
なら、
かなり攻める条件が揃っています。
この場合、
4号艇のまくり
だけでなく、
4号艇が攻める
↓
内側が崩れる
↓
5号艇に展開が向く
というところまで考えます。
1号艇の展示STを見るとき
1号艇の場合は、
逃げられるスタートを切れそうか
を確認します。
たとえば、
平均ST 0.14
展示ST 0.12
なら、大きな違和感はありません。
一方、
平均ST 0.15
展示ST 0.25
なら、
展示ではかなり慎重だった
と見ることができます。
さらに2・3号艇の展示STが速ければ、外から攻められる可能性も考えます。
展示STは横並びで比較する
展示STは1艇だけを見るより、
6艇を横並びで比較する
ことが重要です。
たとえば、
| 艇 | 平均ST | 展示ST |
|---|---|---|
| 1号艇 | 0.15 | 0.16 |
| 2号艇 | 0.17 | 0.18 |
| 3号艇 | 0.12 | 0.05 |
| 4号艇 | 0.13 | 0.07 |
| 5号艇 | 0.16 | 0.14 |
| 6号艇 | 0.18 | 0.20 |
なら、
3号艇・4号艇が内側より明らかに踏み込んでいます。
この場合、
3・4号艇から攻める展開
を警戒します。
展示STの「差」を見る
絶対的な数字だけではなく、
隣の艇との差
を見るのも重要です。
たとえば、
1号艇 0.18
2号艇 0.08
なら、その差は0.10秒あります。
2号艇がかなり先行する展示です。
一方、
1号艇 0.12
2号艇 0.11
なら、ほぼ同じです。
つまり、
展示ST順位だけではなく、どれくらい差があるか
まで見ると展開をイメージしやすくなります。
展示STが速い外艇に注目する
特に注目したいのが、
3〜5コースの展示ST
です。
これらの艇が内側より大きく先行すると、
まくり
や
まくり差し
が発生する可能性があります。
たとえば、
1号艇 0.17
2号艇 0.16
3号艇 0.05
なら、
3号艇が内側2艇よりかなり速いスタート展示です。
さらに3号艇の伸びも良ければ、攻める展開を考えます。
展示STが速いだけでは評価しない
逆に、
6号艇 展示ST0.01
だったとしても、
6コースからのスタート
で、
展示タイム最下位
モーター下位
なら、評価を上げすぎません。
スタートは速くても、第1ターンマークまでに十分な攻撃力があるとは限らないからです。
重要なのは、
そのスタートを生かせる条件があるか
です。
BOAT LAB式|展示STを見る順番
BOAT LABでは、スタート展示を見るときに次の順番で確認すると分かりやすいと考えます。
1. 進入
まず何コースから走るのか確認します。
2. 展示ST
誰が踏み込んでいるのか確認します。
3. 平均ST
展示の数字が普段の傾向と合っているか確認します。
4. 展示タイム
スタート後に伸びる力があるか確認します。
5. モーター
機力面の裏付けを確認します。
この順番で見ると、
単に、
「展示STが一番速いから買う」
という見方から、
「この艇はこのコースから攻められる条件が揃っているか」
という見方に変わります。
BOAT LAB ANALYSIS|具体例
たとえば4号艇が、
平均ST 0.11
展示ST 0.04
展示タイム 6艇中1位
モーター2連対率 42%
4コース
だったとします。
一方、1号艇が、
平均ST 0.18
展示ST 0.17
展示タイム 5位
なら、
4号艇がスタートから攻める可能性を考えやすくなります。
この場合、
4号艇まくり
だけではありません。
4号艇が攻める
↓
1〜3号艇が抵抗
↓
5号艇に差すスペースができる
↓
5号艇まくり差し
という展開まで考えられます。
これがBOAT LABでいう、
展示STを展開につなげて見る
という考え方です。
初心者がやりがちな3つの間違い
展示ST1位をそのまま本命にする
展示は1回だけの数字です。
平均STやコースと組み合わせましょう。
F表示を強いスタートと決めつける
本番では修正して慎重になる可能性もあります。
進入を見ずにSTだけ比較する
深インとダッシュでは条件が違います。
数字だけでなく、どの位置からスタートしたのかを見ることが重要です。
スタート展示を見るときの5つのポイント
最後に初心者の方が確認したいポイントをまとめます。
1. 進入隊形
枠なりか、前付けがあるかを確認します。
2. 展示ST
誰が速く踏み込んでいるかを確認します。
3. 平均STとの差
普段と比べて速いのか遅いのか確認します。
4. 隣の艇との差
特に外艇が内艇より大きく先行していないか確認します。
5. 展示タイムとモーター
スタート後に攻められる機力があるか確認します。
BOAT LABではスタート展示をどう見る?
BOAT LABでは、
展示STだけで評価を決めることはありません。
まず進入を確認し、
展示ST
平均ST
展示タイム
モーター2連対率
コース別成績
を組み合わせます。
たとえば4号艇なら、
4コース・カド
+
展示STが速い
+
平均STも速い
+
展示タイム上位
なら、
まくりを仕掛ける可能性
を高く評価します。
一方で、
展示STだけが速く、他のデータが弱ければ評価を抑えます。
進入 × 展示ST × 平均ST × 展示タイム × モーター
複数の情報を組み合わせて、本番でどの艇がスタートから攻めるのかを見ることがBOAT LABの基本です。
まとめ
スタート展示は、
本番前に進入とスタートの状態を確認できる直前情報
です。
展示STを見ることで、
どの艇が踏み込んでいるのか
を確認できます。
ただし、
展示STが速い=本番でも必ず速い
ではありません。
本番ではタイミングを修正する可能性もあります。
そのため、
展示ST × 平均ST × 進入 × 展示タイム × モーター
を組み合わせて見ることが重要です。
特に3・4・5コースの展示STが内側より速い場合は、まくりやまくり差しにつながる可能性があります。
スタート展示を理解すると、
「展示STが速い艇を探す」
だけではなく、
「誰がスタートから攻めて、そこからどんな展開になるのか」
まで考えられるようになります。